中小企業におけるM&A

中小企業におけるM&A

中小企業におけるM&Aとは、どのように考えるべきなのか。中小企業に限らずM&Aとは、売り手も買い手も大きな経営判断が伴うものであり、クロージング(案件の成立)までたどり着くのは容易ではありません。しかし、近年多くの会社では、著しいAIの発達やグローバル化等により社会構造も大きく変化していく中、当然のようにM&Aを経営手法の一つとして考える傾向にあります。また、中小企業では、地方都市を中心に元気のある会社においても、事業承継の問題が顕在し、黒字でも廃業するという道を選ぶケースも多く存在しています。この状況は政府も大きな問題として捉えています。
このような問題を解決すべく一方法として、中小企業のM&Aは現在とても注目されているのです。
ではどのようにM&Aを経営判断の一つと考えるのか、買い手と売り手に分けてみていきます。

買い手の考え方

・全国展開を狙うため地方都市に支店が欲しい
・新規事業を行いたい場合に、その事業を先行している会社が欲しい
・自社にはないノウハウが欲しい
・売り手の建物や設備に興味がある
・許認可や特別なライセンスを引き継ぎたい

売り手の考え方

・社内や親族に後継者がいない
・自社の事業の一部を整理し、中心事業のみに専念したい
・生き残りをかけ有力な企業の傘下に入りたい